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大野直子 VS 桝野正博                                                                                                      離反と融合をくりかえす、一枚の詩と、一篇の詩。
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      孵 化(ふか)



    おなかの底に
    たまごを一つ孕んでいる
    日に日にわたしを占領していくたまご

    褒められるとギラギラてかる
    父にいじわるを言うと冷たさを増す
    ほんとうの苦悩も知らないくせに頑なになる

    膨張しつづける体積
    あいまいになっていく輪郭

     産み落とす日は
     いつだろう

    きょうも体重計に乗って
    たまごの重量を測る




















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男のたまご
 偉そうに言わせてもらえるなら、この詩、単純に面白い。傑作だと思う。なぜそう感じるんだろう。きっとぼくの中に潜んでいるものと、どこか共通した部分があるからだろうか。たまごか。男の腹にたまごがあるとは思えないけれど、今か今かと産み出されるのを待っている、未だ形のない何ものかをぼくも孕んでいるような気がする。楽しみだ。poet、始めてよかったと、ほんとうに思う。近頃はでも、体重計には乗っていない。緊張感のない弛んだ中年の腹など、創作には似合わないと思っているのに。
<マ> 2008/02/18(Mon)14:58:44 edit
部分
 この石の、部分とは、頭か尻か。それとも臍のあたりだろうか。境目もくびれもない石だから、部位の名前などあるはずがない。それがわかっていても、気になるものは気になった。これは、高鳴る胸だ。高鳴るから、そこだけ熱を帯びている。まさに、今のぼくのようだ。
<マ> 2008/02/14(Thu)11:09:38 edit
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