大野直子 VS 桝野正博 離反と融合をくりかえす、一枚の詩と、一篇の詩。
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想像と創造
想像することは大好き。見えるものだけで判断したものより、あり得そうもない想像の加わったものの方がずっと豊かだろうし、想像をうそっぱちとか偽りと言ってしまうなら、人はなんと味気ない生き物になってしまうだろう。ぼくもひところ、想像は創造だと思っていたけれど、創造はまた違うような気がする。ほんとうの創造は、人の意志を越えている。想像などもはるかに越えている。ただ、そこを通って創られることはあると思う。創っているのは、想像する自分を越えた何かだ、と今は思う。なおこの内側にがつんときた何かのような。
衝動
太古の記憶をもつ。そんな人もこの世の中にはほんとうにいるのかもしれませんね。太古を感じることも、今の一瞬一瞬を感じることも、同じぐらいすごいことだと思います。
「純真で、単純で、人の心に流れ込むことば」、なおこも書きたいです。坂上さんが、オゾン層が生まれて大気が安定しはじめた地球上で、海の青と空の青が混ざり合うのを見たように、真夜中、ひとり悶々としていたわたしが、突然うなりだした冷蔵庫のモーター音になんだか励まされのも、事実で。真実味のあることばは、机上でこねまわしただけのことばより、やはり人のこころの中に流れ込んでいきやすいのではないかと思います。
でも、最初に書いた詩の、「わたしがまだいっぽんの雑草だったころ」というのは、まったくの想像。うそっぱちです。だから、送信後も落ち着かなくて。でも、フィクションであってもこころからそれを書きたいと思ったなら、それはそれでひとつの創作のかたちだとも思います。想像は創造でもあるような。
結局なにが言いたいのかよくわからなくなってきましたが、詩を書き直そう!と思ったとき、わたしのこころの内側がぐわぁんとなにか強い衝動で突きあげられたことだけは確かです。
「純真で、単純で、人の心に流れ込むことば」、なおこも書きたいです。坂上さんが、オゾン層が生まれて大気が安定しはじめた地球上で、海の青と空の青が混ざり合うのを見たように、真夜中、ひとり悶々としていたわたしが、突然うなりだした冷蔵庫のモーター音になんだか励まされのも、事実で。真実味のあることばは、机上でこねまわしただけのことばより、やはり人のこころの中に流れ込んでいきやすいのではないかと思います。
でも、最初に書いた詩の、「わたしがまだいっぽんの雑草だったころ」というのは、まったくの想像。うそっぱちです。だから、送信後も落ち着かなくて。でも、フィクションであってもこころからそれを書きたいと思ったなら、それはそれでひとつの創作のかたちだとも思います。想像は創造でもあるような。
結局なにが言いたいのかよくわからなくなってきましたが、詩を書き直そう!と思ったとき、わたしのこころの内側がぐわぁんとなにか強い衝動で突きあげられたことだけは確かです。
ゆさぶられ
「細胞がぶるぶる震えだすような振動」にゆさぶられ、ゆさぶられ、どこまで降りて行ってもたどり着かない己が詩のあふれてくる暗闇の底を見つめる。もだえて、喘いで、やがて疲れ果ててのち、その底にそっと横たわっていた。なおこが言っていた詩とはもしかすると、そういうものなのではと、想像してみた。「アール・ブリュット/交差する魂」に出展されていた坂上チユキさんは5億9千万年前の記憶を持っていた。そしてこんな言葉を遺していった。
時の流れと共に、心の内から叩き落とされて行った言葉—純真で、単純で、人の心に流れ込む言葉を、本当に失ってしまったのか?
一体誰がこんな沢山の言葉を造り上げたのか?
それら総ての言葉を皆、本当に必要としているのか?
人々の心の内の享楽さ、“詩人”が造り上げたのか? 彼らは言葉を操り、自己表現を美化、正当化させて居るのではないか?
私は詩人を憎む。
私はかつての仲間達の亡霊を引き連れて来ようか、そしてその人々の心の内の“詩人”を食らわせてやろうか?
幻覚、幻聴を異常なもの、病とするか、それともそれぞれの奥深い根から聞こえてくる真実と受け取るか。詩人ならどうするだろう。
時の流れと共に、心の内から叩き落とされて行った言葉—純真で、単純で、人の心に流れ込む言葉を、本当に失ってしまったのか?
一体誰がこんな沢山の言葉を造り上げたのか?
それら総ての言葉を皆、本当に必要としているのか?
人々の心の内の享楽さ、“詩人”が造り上げたのか? 彼らは言葉を操り、自己表現を美化、正当化させて居るのではないか?
私は詩人を憎む。
私はかつての仲間達の亡霊を引き連れて来ようか、そしてその人々の心の内の“詩人”を食らわせてやろうか?
幻覚、幻聴を異常なもの、病とするか、それともそれぞれの奥深い根から聞こえてくる真実と受け取るか。詩人ならどうするだろう。
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