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大野直子 VS 桝野正博                                                                                                      離反と融合をくりかえす、一枚の詩と、一篇の詩。
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      実験室
       ~金澤 攝ピアノコンサート「マルモンテル」~


     そりかえる指が
     闇を差しだす
     衆目の孤独
     ピアニストのまぶたが怖い
     ペダルに断ち切られる響きが突き落とす
     わたしをひとりにする
     音が聞く
     おまえはバカになれるかい?
     音に聞きかえす
     わたしのたましいに触れられる?
     地下ホールにさらけだされた
     飢えた音と飢えたむくろ
     ふたつは
     超えうるか
     熱を帯びる空調
     ふぞろいな椅子の列
     音がこわばる
     音がにごる
     音がにじむ
     闇を受けとる













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変化
おもしろいです。詩がぼくの中で変化してきました。理解するゆとりが生まれたのでしょうか。なんとなく、なおこの気持ちがわかるような、不思議な気分です。詩って、すごいね。
<マ> 2008/03/18(Tue)17:19:03 edit
離反
 なおこが生意気を言ってくれたので、それではぼくも生意気をひとつ。

 まず、poet用の写真にもしも感想を書いてくれるなら、うちのおふくろでも言いそうな話ではあまり気持ちよくありません。しずくがどうのと、そんな些末な部分でまさか詩を書いているわけではないだろうけどね。

 ぼくにはあの晩の金澤さんの音楽はとても心地よいものだったよ。感じ方はそれぞれだから、なおこの世界をとやかく言うつもりはないけれど、もうひとつだけど生意気を。なおこは誰のために、またはなんのために詩を書くんですか? なおこにとって詩とはどんなものですか? まるで詩とはこんなものだという標準的な枠があって、それに当てはめようとしているような閉塞感を、この詩に感じます。息詰まりは、演奏者にではなく、聴いているなおこにあることをもっと表現してくれたら、読んでいてどれほど共感できるだろうにと思いました。ま、いまは詩と写真の離反ですね。
<マ> 2008/03/18(Tue)10:43:26 edit
切迫するもの
おお、いいですね!! お花からしたたる水滴が汗であり、血でもあるような…。
わたしにはあの晩、金澤さんが弾くどんなやさしい曲も、しずかな曲も、痛々しく聞こえてしょうがありませんでした。それはきっと、金澤さんが自分の存在意義みたいなことを自問自答しているのが伝わってきたからだと思います。なにかしら得体の知れない切迫感を感じたのです。
生意気なようですが、もしかしたら金澤さんも発展途上にある人なのかもしれません。常になにかを求める姿勢。でなければ、一年間続けてきた「サン・サーンスの隣人たち」の最終章に、どこで聴いてもいいというような、あのような実験的なことはしないと思います。渇望し、彷徨い、決して妥協しない心。上手なピアニストが弾く心地よいコンサートではなく、息づまるようなごつごつした音がわたしの心に爪痕を残してくれたような気がしています。地下ホールの壁際に逃げ込んで、わたしは自分と向き合っていたんだと思います。
<な> 2008/03/17(Mon)17:11:40 edit
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