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大野直子 VS 桝野正博                                                                                                      離反と融合をくりかえす、一枚の詩と、一篇の詩。
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     背 中


     八十を超えた母のひとり言は
     「おかあちゃん」
     だった
     よぼよぼのおばあさんが
     三十二で逝った若いおかあさんに
     誰もいないところで
     そっと甘えていたのだ
     そんな母に
     五十を超えたむすめが
     今も甘えている
     弱々しい背中に負ぶわれている
     小さな哀しみが醤油ジミみたいに
     ポチンとある日
     むしょうに
     母の背中で揺られたくなる

















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しんみり
「みさき」や「背中」に流れているような、切ないような、愛しいような、自分自身へのいたわりのような、そんな人間らしい心をぼくも大切に感じられる人でありたい。しんみりとしてしまうけれど、そんなぼくが今は好きです。
<マ> 2008/03/28(Fri)08:15:11 edit
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