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大野直子 VS 桝野正博                                                                                                      離反と融合をくりかえす、一枚の詩と、一篇の詩。
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      ブランコ


    弧のいちばん高いところに
    忘れ物をしてきたままだ
    あのころ
    空は墜ちるためにあった
    地平線が右に左にかしいだ
    時間が止まった

      オマエは
      引き戻されるときの
      あの快感を
      忘れてしまったのかい

    おとなになるとは
    三半規管を眠らせることだろうか
    生活とは
    コップの水をこぼさぬように歩くことだろうか

    でもわたしは気づいている
    耳の奥ではまだ
    鎖がきしんでいることを
    たわむ軌道も
    鉄の臭いも
    ちゃんと覚えている

      ブーンと放ってよ
      ブーンとからだごと

    空がひらく















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ひらく
「開いた」んですね。オメデトウゴザイマス!! 「ひらく」という感覚が共有できて、うれしいです。
<な> 2008/02/26(Tue)12:30:47 edit
開いた
 空が開いたのか、空を見る目が開いたのか。とにかく開いた。昨日の夜、開いた。「ブランコ」を読んで、ぼくの中に開いた感覚は、ブランコに似ているなと思った。何度も何度もそばを通りながらその度にやり過ごしてきたことがある。それがついに、目が覚めて、動き始めるのかもしれない。繰り返し揺れてきたブランコを、ぼくは降りるのだ。降りて今度は、自分の足で歩き始める。きっとまた戻ってきて、鎖に手をかけ、ゆらゆらと繰りかえすまで、歩いてみよう。ぼくの空も、開いた。
<マ> 2008/02/25(Mon)11:04:53 edit
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